ネトゲ廃人の朝は早い

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「どうしてこんなに早く?」

日が上り始めたころに廃人は起きる。

ネトゲ廃人「昼間は狩場に人がいますからね。これくらい早く起きないと空いてないんですよ」

「辛くはないんですか?」

ネトゲ廃人「まぁ、最初は嫌でしたよ(笑)。でもこの仕事を続けるうちにどんどん苦にならなくなっていったんです」

そういいながら淡々と狩りを続けている。一般プレイヤーでは到底狩りきれないような数も職人はものの数十秒で片付けてしまう。
何気ない狩りの一つでも職人技が光る。

いつもはこんな風に狩りを?

ネトゲ廃人「いえ、いつもはipodで曲を聴きながら狩ったり、某掲示板のスレを覗いたりしながら狩っています」
「ですが後者は初心者にはお勧めできませんね。スレに見入って全滅する時もあるんですよ(笑)」

このお仕事を始めたきっかけは?

ネトゲ廃人「友人に勧められて始めました。今は僕のギルドの一員になってます」

小鳥の囀りが聞こえる。どうやらもう6時、狩場にちらほら人が現れるようになった。


ネトゲ廃人「あちゃーきちゃいましたね。最初のうちは他の狩場を探してたりしたんですが今はもう違います。見ててください」

そういうと大量の敵をわかせて他のプレイヤーになすりつける。巧みに敵を誘導している様はまさに職人を感じさせる。

「すごいですね・・・」

ネトゲ廃人「最初のうちは自分のほうに敵がきたりと中々大変だったんです。初心者にはお勧めできない諸刃の剣ですね」

時刻はもう7時。狩場に大量の人が押し寄せる。

ネトゲ廃人「この狩場はもうダメですね、シティに戻りましょう」

そういうとワープを使いシティに戻る。

「次は何を?」

ネトゲ廃人「そうですね、明日はアップデートがあるので某掲示板を覗いたりしないとね」

そういうと職人は画面を見つめる。見つめること数十分、職人に変化が

「どうしたんですか?」

ネトゲ廃人「僕が晒されてるんですよ。MPKの常習犯としてかなりボロクソに言われてますね。まぁこういう事も仕事をやっていれば仕方のないことなんですが・・・」

辛くはないんですか?

ネトゲ廃人「最初は辛かったですよ。ですが仲間に支えれてなんとかここまでこれました」

この仕事をやめたいと思った時は?

ネトゲ廃人「それは家族にさっさとまともな職につけと言われたことですかね。仕事が仕事なので中々理解を得られないんですよ」

そうこうしている内にもう昼である。職人はなにかを思い出したかのように急いでゲームを起動させた

どうしたんですか?

ネトゲ廃人「今日はギルドイベントがあったことを忘れていました。取材のことばっかり考えていましたから(笑)」

ギルドイベントというのは?

ネトゲ廃人「そうですね、狩りやギルド対抗戦などいろいろあります。今日行うイベントはギルド全員での狩りですね」

どうやらギルドメンバーの集まる狩場にいけたようだ。
そしてギルドメンバーと狩りを始めた。黙々と狩りを行う様は早朝の時と全く同じである

ギルドで狩りをするのとソロでする違いは?

ネトゲ廃人「いろいろありますが一番はやっぱり楽しい事ですかね。ソロでやる時はどうしても作業しているっていう感じになるんですが、ギルドでやるときは狩りの合い間にチャットで話せたりしますからね」

そういうとまた黙々と狩りを始めた。
おや?職人の顔が強張っている

どうしたんですか?

ネトゲ廃人「トイレに行くからって放置している奴がいるんですよ。そんな花摘み野郎は廃人の風上にもおけませんよ。狩りが終わったら徹底的に叩いてやります」

職人は一切妥協しない。

時刻はもう17時、夕方である。ギルドでの狩りも無事終わったようだ。

そういえば朝から何も食べてないのでは・・・?

ネトゲ廃人「基本的に深夜に一気に食べますね。日中はやることが多いのでご飯を食べる暇がなくて・・・」

ご飯を食べる時間さえも惜しむ。職人の心意気をあらためて実感させられた。

次は何を?

ネトゲ廃人「PKをします」

PK?

ネトゲ廃人「はい、ストレス発散にもなりますし自分の力を見せ付けられますからね」

いつまでやるんですか?

ネトゲ廃人「大体狩場の開く12時ごろまでですかね。途中で飽きたらギルドメンバーと雑談したりもします。この時間帯は唯一休める貴重な時間帯なんです」

PKも終わり時刻はもう深夜12時を回ろうかという時、職人は動き出す。

ネトゲ廃人「そろそろ・・・ですかね」

職人が入った瞬間狩場に残っていた一人がログアウトした。絶好のタイミングである。そうすると職人はまた狩りを始める。

この仕事をやっててよかったと思うときは?

ネトゲ廃人「一番はレアアイテムがドロップした時ですかね。その日一日はそのレアアイテムを眺めるだけで終わりました(笑)。ちなみにそのアイテムもっているの僕だけなんですよ」

そう語る職人の顔はとてもうれしそうだ。

狩りを続けるうちにもう深夜3時を回ってしまった

ネトゲ廃人「明日も早いのでそろそろこの辺で終わらないとね」

そういうと職人はログアウトした。自分の体調もきちんと管理する職人である。

明日は何時に?

ネトゲ廃人「明日も4時ですね」

ネトゲ廃人「それじゃあ僕はご飯を食べてから寝ます。おやすみなさい」

ネトゲ職人の長い一日が終わった。

職人の朝は早い。日が昇り始めた頃に職人は出かける

どちらへ行かれるんですか?

ネトゲ廃人「ウェブマネーと食料調達です。ガチャの中身が変わるのでいつもより金が多く必要なんです」

いくらくらい課金されるんですか?

ネトゲ廃人「そうですね、ガチャがなければ月に2万ほど今回はガチャがあるので8万ほど必要になりますかね」

そしてコンビニへ

自動ドア「ドラララララ」

店員「いらっしゃーせー」

食料はどのくらい買われるんですか?

ネトゲ廃人「そうですね、基本的に一週間に一度アップデートがあるので、大体一週間分買いだめしておきます。廃人たるもの一秒も時間を無駄にしたくないですから ね」

ネトゲ廃人「ふぅー・・・」

職人は食料を冷蔵庫に入れるとベッドに横になった。

どうしたんですか?

ネトゲ廃人「動くのが久しぶりでね、少しつかれたんだ。職業病って奴かな?違うか(笑)」

職人たるものお笑いのセンスも中々である。職人は立ち上がると某掲示板を覗いてばかりでゲームを起動しない。

なぜゲームを起動しないんですか?

ネトゲ廃人「アップデートが長引いてるんですよ。僕ぐらいになると終わる時間が大体分かるんです」

これもゲームする中で身につけた能力の一つだという。

ネトゲ廃人「おっ?」

どうしました?

ネトゲ廃人「そろそろ来ますね・・・」

そううと職人は公式を開いた。

なぜゲームではなく公式を?

ネトゲ廃人「まずは課金しないとね。ガチャは下手すると5万かけても狙ってるものが出ないときがあるんです」

そういうとわずか2分で8万円分課金した。職人が語るには常人では最低でも5分はかかるという。これもゲームの中で身につけた能力の一つだ。

ネトゲ廃人「」ブルッ

どうしました?

ネトゲ廃人「」

ゲーム画面を開きIDPWを入力。そしてログインしガチャの画面を開く。その行動を30秒で終わらせるとものすごい勢いでクリックし始めた

ネトゲ廃人「キタ・・・キタ・・・チガウ・・・」

職人はブツブツと独り言を言いながらクリックしている。

あのぉー・・・

ネトゲ廃人「」

返事はない。

ネトゲ廃人「いやぁすいませんね。アップデートがあるとしばらく(といっても30分ほど)ゲームの音以外聞こえなくなるんです」

めぼしいアイテムなどは当たりましたか?

ネトゲ廃人「今回は運が良くて2万程度でなんとか当てれました」

そう語る職人の顔はとても嬉しそうだった

今日の予定は・・・?

ネトゲ廃人「このガチャであてたアイテムを見せびらかしにいきます。これくらいしないと報われないっていうか・・・ね(笑)」

今日は狩りなどは?

ネトゲ廃人「やりますよ。今日はガチャで当てたアイテムを試したいしね」

職人は情報提供も欠かさない。当てたアイテムの詳細を事細かにブログに書きそれを更に某掲示板の某スレで張っているようだ。