南京大虐殺

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南京大虐殺(なんきんだいぎゃくさつ)は、日中戦争(中国抗日戦争)初期の1937年日本軍中華民国の首都南京市を占領した際に、約6週間から2ヶ月にわたって多数の中国軍捕虜、敗残兵、便衣兵および一般市民を不法に虐殺した事件。この事件は日本軍の蛮行を世界に知らしめ、中国の抗日意識をさらに高めた。

こんにちの歴史教科書では単に「南京事件」と表記されることが多く、「南京虐殺」という表記も一般に使用される場合がある。南京事件という呼び方は、不法殺害の他に暴行・略奪・放火の意味も含めて事件全体を広く論じる場合によく使われる。中国では南京大屠殺と呼び、欧米ではNanking Atrocities(南京残虐)あるいはRape of Nanking(南京破壊)と呼ぶ。

事件後、南京市は7年間日本軍の占領下に置かれていたため、被害調査には困難を要した。日本の研究者などは少なくとも数万人から十数万人が虐殺されたとしており、中国政府の公式発表では30万人から40万人が殺害されたとしている。これに対して、日本の右翼は「南京大虐殺はなかった」などと主張しているため、南京大虐殺論争も参照のこと。