クラウド・ストライフ

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クラウド・ストライフCloud Strife)は、テレビゲームファイナルファンタジーシリーズ』に登場する架空の人物で、『ファイナルファンタジーVII』の主人公。

名前の「クラウド(Cloud)」は英訳でとなるが、フルネーム「クラウド・ストライフ(Cloud Strife)」は「闘争の兆し」という意味があり、精神医学の用語では「存在しない者」となる。FFシリーズには、クラウドというモンスターが前作『FFVI』に登場するが、クラウド・ストライフとは関係ない。

概要

『FFVII』の主人公。その後の関連作品にも登場する。その他様々な作品にゲストで登場しているが、ストーリー中に『FFVII』作中のクラウド本人が直接関わる作品は『ファイナルファンタジータクティクス』のみである。

口癖の「興味ないね」という台詞が示すように、冷めた性格だと思われていたが、実際には内気な性格で仲間思いである。

職業は自称「神羅の元ソルジャー1st」のなんでも屋。『FFVII』の2年後の物語『FFVII AC』では「ストライフ・デリバリーサービス」という運び屋を営むようになる。ちなみに『FFT』での専用ジョブは「ソルジャー」である。

実際にはソルジャーの試験には落選して神羅兵として雇用されたが、その後宝条の実験によってザックスと共に身体的にはソルジャーと同等の存在にされている(後述)。また、普通の人間だった頃から身体的に優れていたらしく、崖から落ちても軽症だったり[1]、腹を正宗(刀)で貫かれた状態でそのまま手を使わずにセフィロスを刀ごと持ち上げて投げ飛ばした事がある(『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』では手を使っている)。

他作品にゲストで登場する際は、「クールな元ソルジャー1st」の様な紹介がされる事が多い。彼本来の経歴では元ソルジャーではないが、『FFVII』のシナリオ中に本来の経歴が明かされるため、ネタバレに対する配慮であると思われる。直接の続編である『FFVII AC』でも同様である。

父親は高校1年生の時に死去し、母親は16歳の時にセフィロスによりニブルヘイムに火が放たれた際に死亡した。作中での彼は、女性からよく好意を寄せられており、そのような描写がいくつもある。彼は不本意ながら女装をするが、その姿は男性から好評であり、風俗店の蜜蜂の館では店にたむろする男性に取り囲まれ、好意的に接される。また、好色家の男性、ドン・コルネオにも気に入られ、プレイヤーの進行によってはキスを迫られる。

が嫌いであり[2]乗り物酔いが激しい[3]。また、料理が出来ない[4]。『FFVII』の序盤では守銭奴的な一面を見せており、バレットに報酬の増額を要求したり、初心者の館でシステムを説明する際にわざわざ「しかもタダでだ!」と発言したりする。その一方で、エアリスのボディーガードの依頼を「デート1回」で(結果的に)引き受けてしまった事がある。

良くも悪くも器用で、バイク(ハーディ・デイトナ及びフェンリル)の運転をはじめ、イルカに乗って支柱の上にジャンプしたり、チョコボレースに出場したり、スノーボードで雪山を駆け下りたり、果ては潜水艦の操縦まで行う。また、ハイウインドの操縦も(本人の発言を見る限り)出来るようである。これらの事は大抵、「クラウドなら何とか出来そう」という理由で押し付けられてしまう。

『FFVII』で戦闘に勝利した際のポーズや、神羅兵に変装してルーファウス歓迎会で提案したスペシャルポーズ、魔法発動時、または『FFVII AC』では戦闘中に何度も振り回していることから、彼は武器を片手で振り回す癖があると推定される。なお、『エアガイツ』ではザックスもクラウドと同じ勝利ポーズを取っており[5]、『LAST ORDER FINAL FANTASY VII』、『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』でもザックスは同じような振り回しをしていたのでクラウドのこの癖はザックスの影響と思われる。

プロフィール

担当声優

日本版
北米版

キャラクターデザイン

キャラクターデザインは野村哲也が担当した。髪型は、金髪のツンツンヘア(髪を逆立てた髪型、ツンツン頭とも)をしている。これはとても特徴的であり、FFシリーズに登場する黄色い羽毛を持つ架空の鳥、チョコボに似ているため、チョコボ頭とも呼ばれる。また『ドラゴンボール』に出てくる、変身キャラクターに似ている事も指摘されている。瞳は青色をしており、これは魔晄という特殊なエネルギーを帯びた者に表れる特徴のひとつである(ただし、ゲーム中のクラウドは少年時代から瞳の色が青く、またソルジャーではないシドも瞳が青いため、瞳が青い=ソルジャーではない)。細身でしなやかに引き締まった筋肉質の身体を持つ。ノースリーブのハイネックシャツと紫紺の服を身に纏い、背丈と同じくらいの大きい幅広の剣・バスターソード(初期装備)を振るう。前者は神羅屋敷にあったものからザックスが自身が着ている服と似たものをコーディネイトしたもので、後者はアンジールの遺品である。

『FFVII』のシナリオ中では、エアリスに不本意ながらも無理やり女装をさせられドレスを着用し、長髪のかつらを被る。彼の女装は、周囲の人間が女性と見紛うほどに大変見事なもので、彼が女性的な整った顔立ちをしていることが伺える。彼と身近に接していた幼馴染のティファも、目の前の女性らしき人物がクラウドであることを気付くのに時間を要している。なお、プレイヤーの意志によってクラウドは自発的に、下着などの周囲の人間が容易に見ることの出来ない箇所においても女性用のものを着用することがある。下着の入手は蜜蜂の館の店員から与えられたものであり、愚痴を言いながらも着用する[7]。さらにはその後、任意で店員に化粧までしてもらう。ちなみに、ドレス・香水・かつら・ティアラの良し悪しはシナリオの進行に多少の影響を及ぼすが、下着と化粧の有無は影響しない。そもそも物語の描写を見る限り、クラウドはドレスの下にいつもの服装を着込んでいるため、下着は全く関係ない。なお、女装をした状態での立ち姿をよく見ると、体の前で手を組む「女性らしい」仕草をしている。また、プレイヤーによって走らされた姿も、おしとやかに歩いて(走って)いる。この経験のためか『ファイナルファンタジータクティクス』ではクラウド専用ジョブである「ソルジャー」の場合のみ、女性専用装備であるリボンを装備出来る。

FFVIIシリーズでの活躍


注意以降に核心部分が記述されています。

少年時代

少年時代は内気な性格が災いして友達もなく孤独であった。8歳の時にニブル山中を進む幼馴染のティファ・ロックハートを追いかけたが、橋の崩落で彼女が意識不明の重体に陥り自分は何もできなかったことに負い目を感じ、14歳の時に彼女に「ソルジャーになる」と宣言し村を後にする。そして神羅カンパニーに入社。しかしソルジャーになることはできず、神羅兵に留まる。

神羅カンパニー在籍時代

ビフォアクライシス ファイナルファンタジーVII

神羅の重要機密を納めたデータを所持するレイリー博士の護衛をタークスと共に就く。最初はタークスがいるからと言って一般兵の自分が頼りにされてない事にムキになり、アバランチの奇襲を受けた際も意地になってたが、最終的にタークスと共にレイリー博士を護衛し、データを奪われるも博士の護衛任務を果たした。

クライシス コア ファイナルファンタジーVII

モデオへイムへの任務の際にソルジャー・クラス1stの少年、ザックス・フェアと出会い、田舎暮らしという共通点から意気投合し、友人となる。廃工場でザックスと共にジェネシスとホランダーに遭遇し、ホランダーを抑えるが振り払われてしまう。ツォンと共に追跡したが、負傷してしまったため、ザックスに託す事になる。その後も何度かザックスと任務を共にしていき、ザックスとの親交を深めると同時に彼の実力と明るい性格に憧れを抱いていった。後に襲撃されたジュノンの住民を避難させるために現地に赴くがひどい乗り物酔いに見回れてしまう。酔っていた時にザックスに声をかけられて、回復したら食事を奢ると約束してくれた。

ニブルヘイム事件

16歳の時に、ニブル山にあるニブル魔晄炉の調査のため、伝説のソルジャーであるセフィロスや親友のザックス、他の神羅兵1名と共にニブルヘイムの村へと向かい、つかの間の里帰りを果たす。しかし、ソルジャーになれなかったことを恥じ、実家に帰宅した際に母親には事情を話したものの、ティファには正体を隠す。ニブル魔晄炉の調査でティファと共に魔晄炉前で待機していた時にジェネシス・コピーに襲撃されて、ティファを庇って倒れてしまい、ザックスとティファによって宿に運ばれた。その7日後、セフィロスによる虐殺が起こり、ニブル魔晄炉へセフィロスを追いかける。ザックスが重傷を負うが、セフィロスのほうは油断もあって重傷を負い、クラウドも瀕死の重傷を負った。その後、セフィロスはライフストリームに落ちていった(その後、セフィロスは死亡したと公に発表される)。

直後、ザックスと共に神羅カンパニーの宝条博士に捕まりニブルヘイム内の神羅屋敷に監禁、セフィロスコピーの実験体にされる。クラウドはジェノバ細胞に浸食され、精神が崩壊してしまう[8]。セフィロスコピーに改造された事で、肉体的な面ではソルジャーと同等になる。

それから4年後、『FFVII』本編の一年前にザックスに連れられて神羅屋敷を脱出する。ミッドガルへ逃げる途中、ザックスの故郷ゴンガガでジェネシスとホランダーに体内のジェノバ細胞を狙われるが、駆けつけたザックスとラザードに救われて難を逃れた。ザックスがジェネシスの故郷で決着をつけた後、二人は「なんでも屋」を開業することを約束する。しかし、ミッドガルの手前で神羅兵に発見され、ザックスがそれに一人で対抗する。この時、精神崩壊が起こっていたクラウドは止めをささずとも問題が起こらないとして放置されていたが、その直後に自我を取り戻し、死ぬ寸前のザックスからバスターソードを受け取る。その後どのような経緯があったかは不明だが自らを「ソルジャークラス1stのクラウド」と名乗るようになってミッドガルに向かうことになる。

なんでも屋時代

本編開始1年前で、『CCFFVII』の直後である。ミッドガルの七番街スラム駅で倒れていたところを、ティファと再会する[9]。その後、彼女が参加するレジスタンス組織「アバランチ」に、なんでも屋の一環として傭兵として雇用される。この時、クラウドの体内のジェノバ細胞により、過去の記憶、ザックスとの関わりなどを混ぜ合わせて「クラウドが理想とするソルジャー」の人格を形成する。これにより、ティファとの記憶にいくつかの食い違いが生じ、ティファはクラウドに不信感を抱く。しかしこの時点での人格は比較的安定しており、本編での精神崩壊まではこの時点の“元ソルジャー・クラス1stのクラウド”としての人格が彼を支配している[10]。元ソルジャーという肩書きは真実と相違するものの、5年前の実験でジェノバ細胞と魔晄を浴びたためにソルジャーと同じ身体になっており、戦闘能力も向上したものと考えられる[11]

ファイナルファンタジーVII

『FFVII』本編開始。レジスタンス組織アバランチで傭兵として活躍する。そして活動中に花売りをする娘エアリス・ゲインズブールと出会う。その後、セフィロスの生存を知り、彼を追う旅を始める。様々な仲間と出会い、旅していく中で、自分自身が理解できないという恐怖感を内に抱く。

忘らるる都でエアリスの死に直面し、改めてセフィロスの野望を阻止することを決意するが、その後セフィロスの言葉とティファの態度によって自らが「元ソルジャー1stのクラウド・ストライフ」ではない事を気づき、再び精神崩壊。北の大空洞でセフィロスに黒マテリアを渡してしまう。そしてウェポンが暴走、クラウドはライフストリームに落ちる。その直後、イヴァリース(『ファイナルファンタジータクティクス』の舞台)に召喚されたようである(後述)。

その後、何らかの方法でイヴァリースから帰還し、ミディールで発見されるが、ライフストリームに飲み込まれた事で、精神崩壊に追い打ちをかけるように重度の魔晄中毒におかされる。しかし、再びライフストリームに飲み込まれた際にティファの助けもあって、封印し隠し続けてきた本来の自分の記憶と人格を完全に取り戻す。今まで演じていた「元ソルジャー1stのクラウド」という幻想を捨て、自らの現実を生きる決意をすると共に、星を守る戦いに身を投じる。 全ての元凶セフィロスと決着を付け、ホーリーの魔法によってメテオも阻止し、星を救う。

運び屋業の開始

『FFVII』の終了後、「エッジ」に移り住み、ティファとマリンとの生活を始めた。仕事はフェンリルと名付けたバイクを手に入れてから、「ストライフ・デリバリーサービス」という運び屋(現実で言うバイク便の自営業)を始める。ある日、スラムの教会の前に止めてあったフェンリルの側で星痕症候群によって倒れていた孤児の少年デンゼルを見つけてそのまま「セブンスヘブン」に連れて帰り、看病する。これ以後デンゼルもクラウド達と共に暮らす事となった。

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン

『FFVII』から2年後、ティファ達と共に平穏に暮らしていたクラウドだったが、エアリスとザックスを救えなかった自責の念から「セブンスヘブン」を離れ、デンゼルと同様に星痕に侵されている事も隠し、エアリスと出会った教会で孤独な生活を送っていた。そんな中、突如として現われたカダージュ率いる謎の三人組に襲撃される。3人は退散し、その後、ヒーリンの保護施設で療養していたルーファウスの元を訪れたクラウドはカダージュ達からの護衛を頼まれるが断り、その場を後にする。

しばらくして教会に戻ったクラウドはカダージュの仲間の一人、ロッズに倒されたティファを目撃する。ティファに駆け寄り、マリンが連れ去られた事を知るが、突然星痕の激痛に苦しみだし、その場に倒れこむ。レノ達によって「セブンスヘブン」に運ばれたクラウドは、彼らからデンゼルや他の子供達がさらわれた事も知る。カダージュ達のアジトが「忘らるる都」だと知らされるが、クラウドは躊躇し、レノ達に頼むが、ティファに説得され、迷いを抱えたまま向かう。敵地に向かう途中、意識の中にエアリスが現われるが、その直後、カダージュ達の奇襲を受ける。応戦するも窮地に立たされるが、偶然その場を調査していた ヴィンセントに救われて難を逃れる。

ヴィンセントに星痕の真実とカダージュ達の目的を聞き、カダージュ達から逃れたマリンの事を頼むが断られる。マリンにも叱咤され、過去の出来事に思い悩むクラウドは自分の疑問をヴィンセントに問う。ヴィンセントの返答を聞いたクラウドは何かのきっかけを掴み、マリンをつれて戻る。

「エッジ」に戻り、カダージュが召喚したバハムート・震を集結した仲間の協力もあったがほぼ独力で倒し、ジェノバの首を手に入れたカダージュと交戦する。癒しの水により星痕が消滅し、カダージュとの最終決戦で抱いてきた気持ちを取り戻したことで勝負は圧倒的優勢の状態だったが、リユニオンを図られセフィロスが復活、セフィロスと一対一で対決する。苦戦を強いられるも、新たなリミット技により、再びセフィロスを倒し、カダージュは星へ還っていく。その瞬間、クラウドはロッズとヤズーの捨て身の攻撃を受けてそのまま行方不明となる。気が付いた時、クラウドは教会にいた。教会に満たされた癒しの水によりデンゼルや人々の星痕は治り、教会は歓喜の声に包まれた。笑顔を取り戻した子供達に囲まれた中、クラウドは教会の扉にたたずむエアリスとザックスを見つける。微笑みかける二人を見て、自分はもう一人じゃない事を知った。

ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII

『FFVII』から3年後、元の生活を取り戻していたクラウド達だったが、エッジがDGソルジャーに襲撃された事により、彼らもWROやヴィンセント達と共にDGとの戦いに参加する。ミッドガル進攻の際、地上部隊の先陣を切りツヴィエートの一人・ロッソと激突するが、(経緯は不明だが)取り逃がす事になる。

その後、ハイウェポン・オメガ復活のサポートの役割を果たす魔晄炉を停止させるために奮闘するが、予想以上に苦戦を強いられる。そんな中シドとの連絡が取れなくなり、その事を携帯でヴィンセントに伝える。

オメガが復活した中、ようやく魔晄炉を停止させる事に成功し、携帯で仲間に知らせた後、オメガに突入するカオス(ヴィンセント)に全てを託す。宇宙に飛び立とうとしたオメガとカオスが激突した事で大爆発が起こり、オメガは消滅し、星は救われた。上空から雪のように降るライフストリームの雫をクラウド達は見渡すが、そこにヴィンセントの姿はなかった。

それから一週間が経ち、クラウドはティファと連絡を取りながらヴィンセントを探し、ようやく彼を見つける事ができた。

ファイナルファンタジータクティクス』での活躍

『FFVII』本編でライフストリームに飲み込まれた際、イヴァリースにてラムザ・ベオルブらが旧時代の転送機を起動させたため、イヴァリースに召喚される。ライフストリームに飲み込まれたせいか、召喚された時のショックからなのか、それともジェノバ細胞のせいかは明らかでないが、再び記憶が混濁しており「ソルジャーのクラウド」である事を自らに言い聞かせる。直後、何か(ジェノバ細胞?)に導かれるように機工都市ゴーグを飛び出し、行方不明になる。その後、貿易都市ザーギドスに現れ、そこで死んだはずのエアリスと同名で、容姿がそっくりである花売りと出会う。一度はなんでもない風に装ってその場を立ち去るが、彼女が借金取りに襲われるとその場に駆けつけ、エアリスを逃がす。さらにその場に駆けつけたラムザ達に助けられ、以後、元の世界に戻るためにラムザと行動を共にする。『FFT』の仲間キャラクターは、エンディングに登場しないため、その後の経過が描かれておらず、如何にして元の世界へ戻ったかは明らかにされていない。『FFVII』のエアリスを救えなかった事や、衝撃的な事実をセフィロスに告げられた直後であるためか、『FFVII』本編よりもさらに性格が暗くなっている。また、Brave低下時の離脱台詞は実は『FFVII AC』におけるクラウドのある台詞とよく似ている。なお、火山の頂上に自らの剣を隠しているが、隠した意図は明らかにされていない。固有ジョブ「ソルジャー」の時には、本来女性専用のリボン、バレッタ、カチューシャを装備可能(本編で付けた香水は装備出来ない)。『FFVII』本編での女装の名残であろう。PSP版『獅子戦争』では仲間になるタイミングが早くなったため、セフィロスと容姿が酷似しているエルムドア侯爵との戦闘に参加出来るが、セフィロスに似ている事に関して特別なイベントは発生しなかった。

なお、『FFT』では、登場人物の中で瞳の色が青いのはクラウドとエアリスだけである。エアリスはFFVIIを意識してか、緑色に近い。ただし、PSP版『獅子戦争』では、『FFTA2』から登場するルッソも瞳の色が青い。

キングダムハーツシリーズでの活躍

年齢は『FFVII』より1つ上の22歳。『KH』は少し闇に染まった存在であるため、おなじみのクラウドの服装にヴィンセントのマントやガントレットを付けた様な服装となり、ファンを驚かせた(ヴィンセントを出したかったが、出来なかったためとも言われている)。『KH2』では『FFVII AC』での服装で登場する。超究武神覇斬を使用する際には左肩から黒い翼が生え、飛行できるようになる。これはセフィロスへのオマージュで、逆に『KH』バージョンのセフィロスは右肩から黒い翼が生えている。

キングダムハーツ

レイディアントガーデン(ホロウバスティオン)という平和な世界に住んでいたが、世界は「ハートレス」に襲われたことにより崩壊してしまう。仲間だったエアリス達はその際になんとか脱出できたが、クラウドははぐれてしまい、行方知れずとなる。それからは自らの心の闇が具現化した存在であるセフィロスをずっと探していたようで、『KH』ではオリンポスコロシアムという世界で死者の王ハデスと契約を結び、セフィロスの手がかりを得る代わりにコロシアムでソラやヘラクレスの命を狙っていた。『KH FINAL MIX』ではソラがコロシアムでセフィロスに勝った後、セフィロスと再会し、剣を交える。エンディングでホロウバスティオンへ帰還する。

キングダムハーツ チェインオブメモリーズ

ここでのクラウドはソラの記憶の中の人物として登場。自分の記憶を取り戻すためにハデスと契約を結び、ヘラクレスの命を狙っていた。ソラがハデスとの対決を終えた後、世話になった礼として彼にカードを渡してその場を去る。

キングダムハーツII

ホロウバスティオンの再建に勤しむレオン(スコール)やエアリスらとは距離を置き、自分の住む世界の行方よりもセフィロスを倒すことに執念を燃やしていた。ホロウバスティオンに大量のハートレスが襲来した際にセフィロスと会っているが、セフィロスがすぐに姿を消したため戦うことはできなかった。その後、ソラからセフィロスの居場所を教えられ、決着をつけに向かう。勝負は劣勢だったが、ティファの助けにより光の力を取り戻し、セフィロスと戦いながらいずこかへと消えていった(ソラはこれを「闇を倒すために別の世界に行った」と言っていた)。しかしその直後にでも条件を満たした状態であれば冥界コロシアムでクラウド達と闘うことが出来る。

攻撃の技能

『FFVII』ではリミット技が使える。リミット技は戦闘中に相手のダメージを受けるとゲージが溜まり、上限まで溜まると使用することが出来る大技である。

『FFT』ではクラウド専用のジョブ「ソルジャー」のアクションアビリティである「リミット」が使える。「リミット」の攻撃力は魔法攻撃力が関係している。

『エアガイツ』では各キャラクタに必殺ボタンが設定されており、クラウドの必殺ボタンは「剣を抜く」である。剣を抜いたあとは、抜く前とは別の技がコントローラーのボタンに割り振られる。剣を抜く前は格闘技を使う。しかし、剣での攻撃は簡単に白刃取りされるので使い辛い。

『KH』シリーズでは技の名前はゲーム中では登場しないが、攻略本『アルティマニア』などに記載されている。名称は『FFVII』と同じでも、それぞれ若干異なっている。

技の一覧

ブレイバー
上空に飛び上がり、降下の際に大剣に気を集中させ、そのまま叩き斬る技。
『FFT』のブレイバーは、初期の段階では魔法攻撃力の関係で通常攻撃の方がダメージを与えられる。
『エアガイツ』ではザックスが「ハイ・ブレイバー」と言う名称で使用できる。
凶斬り(きょうぎり)
「凶」の字を敵に切刻む技。ダメージと共にマヒ状態にさせる。
『エアガイツ』ではザックスは「真・凶斬り」と言う名称で使用できる。『FFVIIAC』でも使用された。
一部攻略本では、「まがつぎり」と記載。
破晄撃(はこうげき)
剣から放たれた気の刃で敵を攻撃する技。攻撃対象は敵一体だが、目標に当たった後、炸裂して周囲の敵にも少しだけダメージを与える。
『FFT』では自分の「最大HP-現在のHP」分のダメージを与える。
『エアガイツ』では登場しなかったが、ザックスの「破晄斬」と名前が似ている事からそれに対応していると思われる(が、技としてはクラウドのクライムハザードに対応している)。『FFVIIAC』でも使用された。スマブラでは下必殺技になっている
クライムハザード
敵に剣を突き刺したまま、飛び上がりながら敵を縦一文字に斬り上げる技。ザックスが使用していないことからオリジナル技であると思われる(エアガイツで対応する技はザックスも使っているが、前述の通り、破晄斬である)。
『FFT』では相手の「最大HP-現在のHP」分のダメージを与える。そのため、ボス戦で重宝されるリミットとなっている。
『エアガイツ』では名前こそ同じだが全く違う技として登場した。また、「クライムスラッシュ」という技からの派生で使用し、「クライムミラージュ」という別派生技も登場している。
メテオレイン
複数の隕石を雨のように落とす技。
『FFT』では降ってくる隕石は一つだけである。
『エアガイツ』ではザックスは「メテオシャワー」と言う名称で使用した。また、セフィロスも「ブラックマテリア」の名称で似たような技を使用している。
画龍点睛(がりょうてんせい)
巨大な竜巻を起こして敵を吹き飛ばす(即死させる)技。吹き飛ばなかった敵には普通にダメージを与える。ザックスが使用していないことからオリジナル技であると思われる。
『FFT』でも『FFVII』と効果が似ており、即死・石化・ストップのいずれかを(耐性がない限り)必ず発動させる(ただし、ダメージはない)。クラウド(ソルジャー)の生命線とも言える重要なアビリティである。スマブラで使用する
超究武神覇斬(ちょうきゅうぶしんはざん)
究極リミット技。気を込めた剣で敵を15回の連続攻撃を行う。そのド派手なエフェクトから高い人気
『KH』シリーズでは攻撃方法が大きく変わり、空を飛び回りながら数度斬り、最後に下降して敵に斬りつける
『FFVII』最後の戦闘ではこの技で(普通にやれば)セフィロスに止めを刺し、『FFVII AC』でもセフィロスに止めを刺す際に使われた(『FFVII AC』では超究武神覇斬 ver.5という名である)。
裏超究武神覇斬(うらちょうきゅうぶしんはざん)
もう一つの究極リミット技。
『FFT』で初登場。超究武神覇斬に対応する技と思われるが、派手さが注目された超究武神覇斬とくらべて描写が地味であり、15回の連続攻撃が再現されていないことや、CTが長くて使い辛いなど、ファンからは不評であった。
『エアガイツ』ではザックスが使用した。こちらは超究武神覇斬と全く同じ技である。
桜華狂咲(おうかきょうしょう)
「最強」とされているリミット技。炎・氷・雷を敵に浴びせる。
ザックスが使用していないことからオリジナル技であると思われる。『FFT』でのみ登場。派手でダメージも大きいものの、裏超究武神覇斬以上にCTが長く、使い辛い。その後『FFIX』では竜騎士フライヤの全体攻撃技として登場した。
ソニックレイヴ
素早く何度も突進して剣で突く技。ただし、『KH2』では一回しか突進しない。
クラウドが『KH』シリーズだけで使用する。ソラがケルベロスに勝った後にクラウドが同名のアビリティをくれ、同じ技が使えるようになる。

主な使用武器

バスターソード
『FFVII』での初期装備。ザックスの形見でもある巨大な剣。初期武器でありながらゲーム開始時や回想場面などでプレイヤーに強い印象を残しており、クラウドの愛剣として広く認知されている。ちなみに捨てる事は出来ず、売る事もできない。チュートリアルではこれを装備していることになる。元々は『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』のアンジールが死の間際にザックスに託したもので、彼が死ぬ間際にクラウドに「俺の分まで生きろ」と言って再び受け継がれている[12]。『FFVII AC』ではザックスの墓標になっている。『キングダムハーツ』でも使用し、この時は包帯が巻かれていた。なお、使用しない時は抜き身のまま左肩のアーマーに付けている。これには左肩のショルダーアーマーに磁石が仕込まれているという公式設定がある。
バスタードソードと名前が似ているために間違って覚えるファンも多いが、違う武器である。
『FFXII』では、ギルガメッシュが偽と書かれたものを所持している。
ハードブレイカー
先端が平たくなっている剣。刀身に「一刀両断」の文字が刻まれている。バスターソードに比べて小振りである。公式イラストで、ハーディ・デイトナに跨ったクラウドが手にしている剣として強い印象を残している。なお、ゲームを進めていると、この武器が手に入るのはジュノンの武器屋(ハーディ・デイトナに乗るのはそれ以前)だが、神羅ビルに出現する敵・ソルジャー3rdから盗む事ができるため、ハーディ・デイトナに乗ったクラウドがこれを持っているイラストがあるのは伏線と受け取る事も出来る(ゲーム中はバスターソードが表示されるが)。前記の事情から、ソルジャー3rdの支給品ではないかと思われる。
合体剣
『FFVII AC』での武器。6本の剣が組み合わさった武器。(二本の長剣、二本の短剣、一つの長剣そしてファースト剣の組み合わせである。)場面に応じて使い分けることが出来る。2~3本だけを組み合わせて使用することもできる(ただしファースト剣は必須)。超究武神覇斬ver.5を行うには必要不可欠な剣である。
ファースト剣
『FFVII AC』での武器。合体剣の一つで、ベースとなる剣。作中で最も良く使われる剣で、限定生産された「Advent Pieces: Limited」に同梱のフィギュアに付属している剣がそれである。
マテリアブレイド
『FFT』での武器。これを装備しないとリミット技が使えない。マテリアの名前を冠しているものの、関係は明らかになっていない。クラウドは火山の頂上にこれを隠したが、隠す必要性がわからず、その理由も明らかになっていない。なお、初期状態のクラウド(ソルジャー)では火山の頂上には登れないため、その方法も定かではない。
陸奥守吉行
見事な曲線美を描く長大な日本刀。マテリア穴が少なく成長させるには不向きだが、(普通にストーリーを進めたとして)ユフィ逃亡イベント時点での最強武器である。
釘バット
古代種の神殿で拾うことができる釘を打ち付けたバット。全てのプレイヤーキャラクターに一つずつ用意されている変わった名前の武器の一つで、マテリア穴が存在しない。剣術を得意とするクラウドがあえて、打撲武器を使うと言う発想が人気を集めた。余談であるが妖怪ウオッチ2にも登場する
アポカリプス
黙示録の名前を冠した剣。「古の森」の奥で手に入る武器で、マテリア成長が3倍になるという高い性能を誇る。姿形も特徴的で、その攻撃力マテリア成長性能もあって長く愛用したプレイヤーも多いだろう。
ラグナロク
これまでのFFシリーズ伝統の最強剣。『FFVI』までの公式イラストとは違ったデザインが書き下ろされている。特殊性能のあるアルテマウェポンよりも安定した強さを発揮する。
アルテマウェポン
『FFVII』におけるクラウドの最強武器。アルテマウェポンをコスモキャニオン上空で撃破すると同名のこの武器が入手できる。他の剣に比べると色づかいが非常に派手。クラウドのHPに応じて剣の色と攻撃力が変化するので使い勝手が難しく、また他キャラの最強武器と同じくマテリア成長率は0である。
FFVI』にて初登場し、『FFIX』以降、形状の差異はあるが主人公の最強武器として登場する事が多い。ちなみに、ヴィンセントも『DC FFVII』で隠し武器として銃型のものを使用した。
なお、ファイナルファンタジーVIIIでボスキャラとして登場するアルテマウェポンが同じ形状の剣を持っている

登場作品

関連項目

FFVII AC』とタイアップしており、作中クラウドが使用。また、クラウドが使ったものと同カラーのものが「クラウドブラック」として発売されている。

脚注

  1. 一緒に落ちたティファは生死の境をさまよった。
  2. ただし、上級者の館で蛙状態の説明をした際に「俺は大嫌いだ」と発言するので、蛙状態になるのが嫌いと受け取る事も出来る。また、古えの森では蛙を手で掴んだりしている。
  3. 自分がソルジャーだと思い込んでいた間はその事を忘れており、乗り物に乗っても平気だった。また、クラウド自身も改善しようと思っていた時期があった様でユフィに乗り物酔いしないためのコツを教えた事がある。『FFVII AC』と『DC FFVII』でフェンリルとシャドウフォックス(WRO専用トレーラー)に乗っても平然としている事から、この時点で乗り物酔いは克服した様子。
  4. 回想場面にて母親に言及されている。この直後に宝条に拉致され5年間を過ごしてFFVII本編が始まるため、FFVII本編中も料理が出来ないものと思われる。
  5. 『エアガイツ』のザックスはクラウドのコンパチであるため、当然ではある。
  6. 『FFVII』の発売当時は攻略本によって誕生日が異なっている。『FFT』では誕生日は明かされていないが、彼の生まれ星座から予測される誕生日の範囲が、『FFVII』の誕生日と食い違っている。
  7. ただし、下着を手に入れた場所である蜜蜂の館は所謂風俗店であるため、「クラウドは女装のためではなく、蜜蜂の館に入りたかっただけ」という意見が一般的である(入店の際に言い訳めいたセリフを発し、エアリスに呆れられている)。
  8. ソルジャーとは、ジェノバ細胞を体内に組み込み、魔晄を照射した者のことだが、精神が弱い者はジェノバ細胞の浸食に耐えきれずに精神崩壊が起こる。すでにソルジャーだったザックスは実験後も特に問題はなかった。
  9. 『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』での追加イベント。
  10. ただし、『FFVII』でのクラウドの様子や彼が語った過去の回想を見ると、ザックスとクラウド(ひいてはセフィロス)にとって最も印象に残ったはずのジェネシスとアンジールについての記憶が描写されていない事や、ザックスほどではないにしろ、何度か任務を共にしたツォン自身に全く見覚えがない様子(ツォンの方もクラウドと初対面であるような言動をしている)を見ると、これらに関する記憶を全く形成されてないと思われるが、この設定は『CC FFVII』で新たに製作されたため、本編で言及されないのは仕方がないと言える。
  11. 身体能力が向上した事を示す例としては、エアリスを連れて屋根伝いに逃げ回った際、途中で息を切らしているエアリスとは逆に平然としていた事や神羅ビルの階段を59階ぶん登り続けた際、疲労を見せているバレットやティファとは違い、何事もないように上り続けていた事が上げられる。
  12. 前述のバスターソードが捨てられない、売れないのはこのため。
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